キッチンの家具を低くしたら|収納は増やさなくても足りた

収納は、増やさずに済んだ

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キッチンに置いていた背の高い家具を、この夏やっと入れ替えました。
地震対策のつもりで、高さを90cmまで下げるための模様替えです。

ところが終わってみたら、用意した収納をほとんど使っていません。
以前、地震で本棚が倒れてからものを減らしてきた話を書きましたが、今日はその続きになります。

目次

163cmの棚を、90cmまで下げた

キッチンには、ユニットシェルフとレンジ台を並べて置いていました。
シェルフのほうは高さ163cm。食器を入れる引き出しを付けて使っていました。
電子レンジとオーブントースターは、隣のレンジ台に乗せていました。

背の高い家具を、キッチンからなくしたい。それが一番の理由でした。
天板の高さが90cmくらいに収まれば、上に重いものが乗ることもありません。

もうひとつ、使っていて気になっていたことがあります。
レンジ台の一番上の棚が、ほとんど空いていました。
電子レンジとオーブントースターを置いて、熱を逃がすための間隔をあけると、場所は残っても置けるものがなかったんです。
背が高いぶんだけ収納が増えるわけではない。あとから思えば、ここでもう気づいてよかったはずでした。

ついでに言うと、この2台はサイズも色もまったく違います。
買った時期がばらばらなので当然なのですが、せっかく替えるなら揃えたいとも思っていました。

買い足すつもりだったシリーズが、なくなっていた

もともとの計画は単純でした。
今のシェルフと同じシリーズで高さ90cmのものを買い足して、レンジ台のほうを処分する。
それだけのつもりでした。

調べたら、そのシリーズは販売終了になっていました。
同じメーカーによく似た別シリーズがあったので、部品を組み合わせて使えないかと問い合わせてみました。
返事は、互換性はないので併用しないでください、というものでした。

計画がまるごと消えて、そこから家具探しが始まりました。

いちばん決まらなかったのは、食器の引き出し

家電の置き場所は、寸法さえ合えばだいたい決まります。
最後まで残ったのが、食器をどこに入れるかでした。

今まで使っていたシェルフには引き出しを付けていて、そこに食器を入れていました。
引き出しがよかったのは、単純に楽だからです。引いて取り出すだけで済む。
食器のように毎日出し入れするものは、この形がいいと思っていました。

だから次も引き出しにするつもりで、引き出し付きのチェストを探しました。
寸法も価格も条件に合うものは、いくつも見つかりました。
それなのに、どれを見てもしっくりこない。この状態が何日か続きました。

しっくりこなかったのは、家具を増やしたくなかったから

理由がやっと分かったのは、自分の中の原則に気づいたときでした。

家具は買うと用途が限定されるし、処分するのが大変だから、そもそも買いたくない。

チェストはまさにそれです。引き出しを入れるためだけの家具で、いらなくなったら重たいゴミになる。
条件に合っているのに気が進まなかったのは、値段でも寸法でもなく、ここでした。

そう気づいたところで、引き出しはやめました。
代わりに、カゴに食器を入れて、そのカゴごと引き出せる形にすることにしました。

結局、スチールラック2台を横に連結した

決めたのは、ルミナスのスチールラックです。幅80cmと幅60cmの2台を横に連結して、高さは90cmに揃えました。
色は黒で統一しています。ステンレスの色がどうしても好きになれなくて、そこは譲りませんでした。
ルミナスには「ノワール」という黒いシリーズがあって、これならキッチンに置いても銀色が主張しません。

幅ぴったりの1台ものも売っていましたが、選びませんでした。
その幅でしか使えない家具になってしまうからです。
80cmと60cmなら、引っ越しても別々の場所で使えます。棚板の位置も自由に変えられる。

ラック2台に、連結パーツと、棚板に貼る木目調のシートを2枚。
締めて2万6千円ほどでした。

天板には電子レンジとオーブントースターを並べ、下の段に食器のカゴ、一番下に電気圧力鍋を置く。
ゴミ箱を2つ置いている場所は、そこだけ棚板を入れずに空けました。

買ったのは、この2台です。

ダイソーの皿立てで、思い込みが外れた

ここまで来て、話がひっくり返りました。

カゴを2つ買ってきて食器を入れてみたら、思ったより大きくて重い。
お皿を奥まで入れると、引き出すのがなかなかの重さになりました。

それで、ふと思いついたんです。
キッチンに備え付けの引き出しに、食器を立てて入れたらどうなんだろう、と。

ダイソーで皿立てを買ってきて試したら、これがよかった。
買ったのはプレートスタンドという、お皿を立てて仕切るだけのものです。
直径18〜26cm、高さ4cm以下のお皿が立てられて、足りなければ横に連結できます。
そこで初めて、備え付けの引き出しのほうを片づけるという考えが浮かびました。
今までずっと、あそこは埋まっている場所だと思っていて、手を入れたことがありませんでした。

開けてみたら、何年も使っていないものばかりでした。
使っていない陶器の食器を思い切って処分して、タッパーを整理して、カトラリーの仕切りも外して。
それだけで、引き出しが3つ空きました。

食器は、全部そこに収まりました。
今まで使っていた引き出しは、内寸の高さが10cmちょっとしかありません。
立てて入れれば、半分以下の場所で足ります。

立てて収納するやり方自体は、前から知っていました。
知っていたのに、使える場所がないと思い込んでいた。それだけの話でした。

思い込みって怖いです。そこしかないと思うと、本当にそこしか見えなくなります。
新しい収納を買う前にこれに気づけたのは、運がよかったと思っています。

一人で組み立てて、古いほうは動かせなかった

設置は一人でやりました。気合いです。
新しいラックは分解された状態で届くので、組み立ては何とかなりました。
天板の段差は、脚のアジャスターで調整しました。

問題は古い2台のほうです。
ある程度ばらして部屋の隅に寄せるところまではできましたが、そこから先は無理でした。
組み立てたときも無理やり持ち上げたので、一人で運んで怪我をするくらいなら、親が来るときまで待とうと。
処分はそのときにまとめてやります。

一人で動かせない家具は、置くときだけでなく、手放すときにも困ります。
以前「一人でなんとかできないものは持たない」と書いたのは、正直、倒れてきたら困るという意味でした。
実際には、手放したくなったときにも同じ壁が来ていました。

新しいラックは、一番重い棚でも一人で動かせます。
床までものを詰め込む造りでもないので、掃除もしやすくなりました。
ラック2台の連結も、その日のうちに済ませています。

あの地震で、レンジだけは落ちなかった

家電を新しいラックに移したあと、下に耐震マットを敷きました。
ここは省けません。理由があります。

前に被災したとき、本棚も食器棚もシューズボックスも倒れて、食器は半分割れました。
そんな中で、レンジ台の上の電子レンジとオーブントースターだけは、落ちずに残っていたんです。
耐震ジェルを貼っていたからでした。

数百円の、透明なゲルのシートです。100円ショップにも売っています。
高いものを買う必要はなくて、あるかないかで結果が変わります。
あれ以来、重い家電を置くときは必ず使うようになりました。

今回はこれを使いました。

まだ手つかずなのは、ラックの脚の下です。
スチールラックは倒れる前にまず滑ると聞いたので、専用の滑り止めが要ります。
床の張り替えを考えているところなので、そのタイミングでまとめてやるつもりです。

まとめ:減らす防災の、続きだった

家具を低くするだけの模様替えのつもりでした。
終わってみたら、持っている食器は思っていたより少なくて、収納も増やさずに済んでいました。

カゴは、食器ではなく雑多なものを入れる場所になっています。
少し大きかったな、と思いながら、そのまま使っています。

背の高い家具が消えて、キッチンの見た目が変わりました。
それより効いたのは、次に何かあったときに、この家の中を自分ひとりで動かせるという感覚のほうでした。

足りないと思っていたのは収納で、実際に足りていなかったのは、そこしかないと思い込んでいた頭のほうでした。
同じように「置く場所がない」と思っている人がいたら、一度、今ある引き出しを開けてみるのもありかもしれません。

収納は、増やさずに済んだ

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