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最近、大きな地震がありました。
そのニュースを見ていて、自分が実際に被災したときのことを思い出しました。
家の中がどうなったか。そこから、何を変えてきたか。今日はその話を書きます。
地震の日、家の中がめちゃくちゃになった
出かける前に飲んでいたコーヒーが、部屋のあちこちに飛び散っていました。
シューズボックスが倒れ、本棚も倒れ、食器棚も倒れて、持っていた食器の半分は割れてしまいました。
猫はベッドの下に隠れていて、幸い無事でした。それだけが、本当に救いでした。
すぐに親が駆けつけてくれて、一緒に家を片づけてくれました。
足の踏み場もない状態から、なんとか暮らせるところまで戻せて。
それでも、ガスは止まったまま。何より、また大きな揺れが来たらと思うと、猫を一匹だけ置いて仕事に行くのが怖くて。
実家なら職場にも通えたので、ガスの復旧の見込みが立つまで、猫と一緒にそこへ一時避難しました。一、二週間ほどだったと思います。
このときの親には、本当に感謝しかありません。
一人では、倒れた本棚を起こせなかった
私はもともと、漫画を大量に持っていました。
引っ越しの荷物の半分近くが本だった、と言えば伝わるでしょうか。
電子書籍はもう広まっていたけれど、私は紙のほうが好きで、クローゼットにまで本を詰め込んでいました。
その本棚が、地震で倒れました。
中の本が全部床に落ちて、その上に本棚が覆いかぶさっていて。
私一人では、どうやってもその本棚を起こせませんでした。
「一人ではどうにもできないことがある」と、あのとき初めて思い知りました。
それから、200冊以上を電子書籍にした
もう紙の本はやめよう、と決めました。
裁断機とScanSnapを買って、持っていた本をほぼ全部、自分でPDFにしました。
総数でいえば、200冊は超えていたと思います。
あれだけ紙にこだわっていたのに、あの一件で、気持ちがあっさり切り替わりました。
使ったのは、ScanSnapというスキャナと、本の背を切り落とす裁断機。
あとはカッターとカッターマットくらいで、マットは100円ショップの小さいもので十分でした。
詳しいやり方はここでは省きますが、「自炊 スキャナ」で検索すると、たくさん出てきます。
やってみて分かったのは、スキャンそのものは、あっという間だということ。
時間と手間がかかるのは、本を一冊ずつ裁断する作業と、ちゃんと取り込めたかを確認する作業のほうでした。
裁断が甘いと、数ページがくっついたまま読み飛ばされていることも、けっこうあって。正直、200冊はなかなか骨が折れました。
今思えば、ScanSnapはレンタルもあるので、試しに借りてから決めてもよかったのかもしれません。
本をスキャンしてくれる代行業者もあるので、「時間を買う」つもりで頼るのも一つの手だと思います。私も今度、頼んでみようかと思っています。
それでも、本棚はなかなか手放せなかった
本を電子化したあとも、本棚だけは、ずっと持っていました。
本を入れるというより、DVDや雑多なものを置く場所として、最近まで残していたんです。
断捨離をしまくった時期に、やっとそこにも手をつけました。
手伝ってもらって、粗大ゴミに出しました。
倒れてくる心配がなくなって、意味もなく置きっぱなしにしていたものまで処分できて、本当にすっきりしました。
粗大ゴミは、今はネットで予約できて、支払いもクレジットカードで済むので、驚くほど楽になっていました。
大変だったのは、やっぱり運び出すところ。
背の高い本棚は、台車に載せても一人では動かせなくて、ここも手伝ってもらいました。費用は、たしか千円ちょっとだったと思います。
「一人でなんとかできないものは、持たない」
大きな家具を減らしたいのは、部屋を広く見せたいから、だけではありません。
何かあったときに、一人ではどうにもできないものは持たない。そう決めたからでした。
あの日、倒れた本棚を前に立ち尽くした自分が、ずっと頭の隅にいます。
食器も、あのとき半分割れてから、ほとんど買い足していません。
少ないままでも、案外なんとかなるものでした。
背の高い家具は、今はレンジ台と食器棚を除いて、ほとんどありません。
つい先日、本棚も処分して、家の中からはほぼ消えました。
本音を言えば、レンジ台も、いつかは手放したいと思っています。
まとめ:ものを減らすことが、私の防災になった
今回の地震でいろいろ思い返して、気づいたことがあります。
本を電子書籍にしたのも、背の高い家具をなくしたのも、ものを減らしてきたのも。
ぜんぶ「何かあったときのため」だったんだな、と。
一人暮らしの防災というと、まず備蓄品を”足す”ことを考えます。
でも私の場合は、”減らす・低くする”ことのほうが、自分を守る備えになりました。
一人で扱えるものだけにしておく。それが今の私の、安心の形です。
次に何かあっても、今度はちゃんと自分の足で立てる気がしています。


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