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地震の備えは、少しずつやってきました。
背の高い家具を手放して、重いものは低い場所に移して。
でも最近、大雨のニュースが続くのを見ていて気づきました。
私は水害のことを、ほとんど何も考えていなかった。
それで一度、ちゃんと調べてみることにしました。
地震のことばかり考えていた
以前、地震で本棚が倒れてからという記事を書きました。
一人で持てないものは持たない。そう決めて、家具を減らしてきた話です。
そうやって地震の備えをしてきたつもりでいたので、なおさら気になりました。
水は、家具を減らしても防げません。
ハザードマップを、はじめて真面目に見た
うちのマンションの近くには、川がいくつか流れています。
水害の被害を受けやすい場所だということは、住む前から分かっていました。
ただ、「どの程度の被害になるのか」まで調べたことはありませんでした。
調べ方はかんたんでした。
検索窓に「ハザードマップ」と、自分の住んでいる市の名前を入れるだけ。
たいていの市が、きちんと作って公開してくれています。
そうやってはじめて真面目に見てみたら、マンションの4階あたりまで浸水する可能性があると出ていました。
知っているつもりでいたのに、数字で見せられると衝撃でした。
自分の建物が、そこまで水に浸かる。想像したことがなかったので。
うちは「津波避難ビル」に指定されていた
調べていて、もうひとつ知ったことがあります。
うちのマンションは、津波避難ビルに指定されていました。
つまり、まわりの人が逃げ込んでくる先として指定されている建物に、私は住んでいる。
自分が逃げる場所を探す前に、ここがもう避難先だった、ということでした。
そういえば、近所の保育園が定期的にうちのマンションで避難訓練をしています。
小さい子たちが列になって階段をのぼっていくのを、何度か見かけました。
あれはそういうことだったのか、と、調べてはじめて結びつきました。
水害では、動かないほうが安全なこともある
うちが避難先だと分かってから、考え方が変わりました。
水害のときに慌てて外に出るのは、かえって危ないのかもしれない。
浸水しはじめた道を歩くのは危険だと言われますし、避難所へ向かう途中のほうがリスクが高い場合もあります。
うちの場合は、上の階にとどまるほうが現実的でした。
「逃げる」が正解とは限らない。それを知れたのは、調べたおかげでした。
火災保険に水災の補償を足そうとして、やめた
念のため、火災保険も見直そうと思いました。
水災の補償を足しておくべきか、というところです。
調べてもらうと、保険金が支払われるにはいくつか条件がありました。
一般には「再調達価額(新価)の30%以上の損害」または「床上浸水・地盤面から45cmを超える浸水」といった要件になるようです。
うちは、その想定よりも上の階になります。
床上浸水になることは、まず考えにくい。
それなら今すぐ足さなくてもいいか、ということで、とりあえず棚上げにしました。
(保険の条件は会社や商品によって違うので、実際に検討するときは必ず自分の証券や保険会社で確認するのが確実です。)
それでも、やったことはある
物理的にできることは、たしかに少ないです。
それでも、まったくのゼロではありませんでした。
ひとつは、いつもどおり自宅の備蓄を見直すこと。
結局、マンションに住んでいる私にできるのは、備蓄を見直すことに戻ってくるのだなと思いました。
もうひとつが、水をためておけるタンクを買ったことです。
うちのマンションは、給水の設備が1階にあります。
大きな災害があってそこがやられたら、水が使えなくなるのではないか。
そう思うと、どうにも心もとなくて。
きっかけは、会社の人の話でした。
週に一度くらい中の水を入れ替えながら、タンクを常備していると言っていて。
それを聞いてから「うちもそうしたほうがいいのかな」とずっと思っていたので、この機会に買いました。
買ったのは10リットルのもので、洗面所の棚に入るくらいの大きさです。
飲み水というより、生活用水のつもりで用意しました。
もう水を入れて、置いてあります。
やってみて分かったのは、水を入れるとかなり重いということ。
持って移動するのは大変だったので、いちばん動かさずに済む洗面所に落ち着きました。
入れ替えは、会社の人は週に一度と言っていましたが、私は2週間に一度くらいでいいかなと思っています。
……と言いながら、まだ一度も交換していないのですが。
あとは、長靴を買っておくくらいでしょうか。
そのくらいしか思いつかない、というのが正直なところです。
ずっと迷っている、ポータブル電源
もうひとつ、何年も迷っているものがあります。ポータブル電源です。
停電したときのことを考えると、あったほうがいいんだろうなとは思っています。
それなのに、買った後のことを考えはじめると、どうしても手が止まってしまいます。
ひとつは、何にどう使うのかを詰められていないこと。
用途がはっきりしないので、どれを選べばいいのかも分からない。そのままずっと、ごにゃごにゃと迷っています。
もうひとつは、こういう機械は、後からどんどんいいものが出てくること。
今えいやと買ったものが、数年後には見劣りしているかもしれない。そう思うと、なかなか踏み切れません。
そして何より、簡単には処分できないものだということ。
家具を減らしてきたときにも思いましたが、私はいつのまにか「手放すときのこと」を考えてから買うようになりました。
運ぶのも、置いておくのも、いつか捨てるのも、ぜんぶ自分ひとりなので。
まとめ:できることは少なかった。でも知ることはできた
正直なところ、水害に対して自分にできることは、思ったより少なかったです。
地震なら、家具を減らす、低くする、固定する。手を動かせることがありました。
でも水は、家の中で何かをどうこうできるものではありませんでした。
これから建てる住まいなら、1階は駐車場にして、2階から上を住居にする形がいいのかもしれない。そんなことも考えました。
それでも、調べてよかったと思っています。
どこまで浸水する可能性があるのか。自分の建物がどういう位置づけなのか。
保険はどういう条件で下りるのか。
何も知らないままだったら、いざというときに慌てて外へ出ていたかもしれません。
できることは少なくても、知っておくことはできる。
今の私にできたのは、そこまででした。


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