独身偽装のニュースを見て|結婚相談所の「独身証明書」は防波堤だった

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「独身偽装」のニュースを見ました。
独身だと偽って交際を続けた男性に、裁判所が賠償を命じたという報道です(報道記事はこちら)。
女性は結婚を信じて、不妊治療までしていたそうです。
読んでいて、いろいろな気持ちになりました。
そして思い出したのが、結婚相談所に入るとき必ず出す、あの書類のことです。

目次

結婚相談所は「独身証明書」がないと入会できません

結婚相談所に入会するには、「独身証明書」という書類が要ります。
自治体が「この人は独身です」と証明してくれる、公的な書類です。
取得できるのは役所の窓口。役所が遠い場合は、出張所で取れることもあります。
私は最寄りの出張所で取りました。窓口なら、その場で即日交付されます。
郵送でも取れるのですが、届くまで1〜2週間かかるようで、私は待つのが面倒で窓口に行きました。

持ち物は、本人確認書類と手数料(300円ほどでした)。
それから、申請書に「本籍地」——番地や筆頭者の氏名——を書く欄があります。
ここが意外な盲点で、自分の本籍地や筆頭者を正確に覚えている人は、少ないと思います。
私は昔、住民票を取ったときにメモを残していたので助かりました。ここだけは、先に調べてから行くのが安心だと思います。
(マイナンバーカードがあれば住民票はコンビニで取れるので、そこで本籍地を確認するのも手です。)

正直に言うと、これを取りに行くのは、なかなか恥ずかしかったです。

申込用紙の場所がわからなくて窓口の前で四苦八苦していたら、
受付の男性に大きな声で「何が欲しいの?」と声をかけられて、

「……独身証明書です」

と答えるはめに。
しかも書いた申込書に誤りがあって、目の前で訂正することになりました。
恥ずかしかったけど、こればかりは仕方ありません。

私はこれまで4つの相談所に入会しましたが、どこでも独身証明書は必須でした。
これがないと、そもそも入会を受け付けてもらえません。

ちなみに、相談所では独身証明書のほかに、最終学歴の卒業証書も必要になります。
プロフィールの学歴が証明書で裏づけられているわけで、学歴を大事にしたい人には、
地味に大きなポイントだと思います。

マッチングアプリでは、そこまでの書類は出しません

私が登録したマッチングアプリで提出したのは、たいてい身分証明書くらいでした。
身分証明書では、その人が独身かどうかまではわかりません。
独身証明書の提出を求められる場所は、おそらく結婚相談所くらいではないでしょうか。

誤解のないように書いておくと、私はアプリを否定したいわけではありません。
アプリで出会ってうまくいくなら、それはそれでいいことだと思っています。
(私自身は合いませんでしたが、それは私との相性の話です)

ただ、「お互いに書類を出し合った上で会う」という相談所の仕組みは、今回のようなニュースを見ると、意味が違って見えます。
面倒で恥ずかしいあの書類は、女性だけでなく、男性も守っている。
お互いに「独身であること」「経歴」を先に証明し合っているから、あとから「言ってたことと違う」が起きにくいのです。
あの書類は、防波堤みたいなものだったんですね。

「身体の関係NG・同棲NG」という禁止事項

結婚相談所には、成婚退会まで身体の関係を持たない・同棲をしない、という禁止事項があります。
入ったばかりの頃は、ずいぶん堅いルールだと思っていました。

でも、今回のニュースを見て、考えが変わりました。
関係があいまいなまま深くなっていくと、何かあったときに、立場の弱いほうが一方的に傷つきます。
妊娠や出産となれば、なおさらです。
線を引いてくれるルールがあることは、女性を守ると同時に、男性を守ることでもあるんですね。
線があるから、お互いに、引き返せるうちに引き返せる。

それでも、「ここなら100%安心」はありません

結婚相談所なら絶対に安全、とは私は思っていません。
相談所でも詐欺まがいの話は聞きますし、書類が証明してくれるのは「入口の時点」のことだけ。
どこで出会えば絶対に安心、というものは、残念ながらないと思います。

それでも、相談所にはお金をかけただけの安心はあると感じています。
担当(仲人)がついてくれて、相手に何かされたら相談所経由で注意してもらえる。迷ったときに助言ももらえる。
一人で見極めなくていい、というのは、心細い婚活の中で、思っている以上に大きな支えでした。
(実際にいくらかかるのかは、結婚相談所4社の費用の記事に書いています。)

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昔あった話ですが、お見合いの時に名刺を渡してきた方がいました。
これ大丈夫なのかな?と仲人に話したら、それは禁止事項だということで先方に注意をいれると言っていました。
お見合いの段階で、相談所を通さない連絡先を公開するのは明確なNGに当たるということでした。
こういうこともきちんとルール化されていることに私は安心を覚えました。

まとめ:ちょっと恥ずかしい、自分を守るための書類

好きという気持ちは、盲目です。
好きな人の言葉なら信じたくなるし、まわりが何を言っても聞かない——そういう時があることを私は知っています。
気持ちそのものは、止められないんだと思います。

気持ちだけで結婚までたどり着けるなら、それはそれで、いいことだと思います。
でも、それが難しい人や、何かしらの安心が欲しい人には、相談所という場所は合っているのかもしれません。

独身証明書を取りに行くのは、ちょっと恥ずかしかったけど。
自分を守るためのものだと思えば、こういう書類があるのは、いいことなのかもしれませんね。

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